風水鑑定の実例

【吉本興業渋谷∞ホール】
吉本興業渋谷∞ホールのエネルギーの状態です。このエネルギー配置を参考にコンサルティングを行いました。鑑定時には既に建物のレイアウト等全て完成済みでしたので、大きな変更は不可能な状態でした。尚、コメント部分は実際のコンサルティングの一部のみをご紹介しております。

【周囲の地勢(巒頭のチェック)】

図面

上図印のところが∞ホールの所在地です。渋谷はセンター街の突きあたりに位置します。

まず、渋谷という場所なのですが、谷が示すように、渋谷全体が低地になっており、良くも悪くもエネルギーが滞留しやすい場所です。また、近隣にビルや商業施設が多いため、これらが発する電磁波の影響でエネルギーが一定しません。従って、渋谷でビジネスを行う場合、繁盛と閑古鳥の両極端になりがちです。電磁波は風水に必要な方位の測定にも大きな影響を与えるために風水師泣かせでもあります。もう一つ、ビル全体の形が不安定なところは気がかりです。

【山】
まずは山の状態を見ます。この場合山とは近隣の建物になります。東北に存在感のある東急ハンズのビルが見られまずまずの状態です。東北に位置する山は伝統風水で少なくとも2024年2月3日まで良好な人間関係と健康運をあらわします。

【水口】
周辺の特に気が溜まりやすいスポットを伝統風水では水口と呼びます。「玄空大卦」という高度な伝統風水のテキストには、玄関と水口の関係に関する記述が詳細に述べられております。
∞の場合出入り口として使用可能な玄関がたくさん存在するので、このテクニックを使用するのは難しいのですが、玄関の向きと水口の方位がうまくマッチした建物はエネルギーの効果が出やすいと考えられています。∞にとっての最もメジャーな水口は地図上建物の左方にみられる交差点になります。 

【宅向】
渋谷チトセビル方面が最も∞にとり陽の気が強いと判断しました。従って、∞の宅向は200度前後の丁向癸宅とみなしました。

【理気風水(飛星)の分析】

【建物の竣工日】
玄空派風水では建物の完成した年により飛星(エネルギー)に大きな違いが現れることがあります。伝統風水の三元九運説では2004年2月3日を境目に天の気の大きなシフトが起きたと考えます。その日を境に、地球の天の気は、第七運から第八運期に移行しました。従ってその日以前に完成した建物と以降の建物には大きなエネルギーの違いが生じます。 ところが、ここで注意しなくてはならないのは、伝統風水では、建物のエネルギーは天・地・人三つの気が全て揃った時点で決定すると考えられているところです。それを考えると、第七運に完成した建物でも、それ以降使用者不在が続き、第八運に初めて使用され始めた建物の場合は第八運の建物とみる場合があります。

∞の場合、更に難しい問題がありました。∞の建物自体が完成したのは第七運で、その後ナムコが入居営業しており、第八運に∞として新装開店しております。果たして、∞は第七運か第八運のどちらと判断するべきか?

伝統風水の一般的な目安(マスターにより異なる)として、・屋根を取り払って改装した場合、・何人もの労働力を費やして改装した場合、・常に人の出入りが激しい建物の場合、・全く異なるテナントが別の目的で使用し始めた場合、には建物の運気自体もシフトすると判断します。 従って、∞の場合第八運と判断することが可能ですが、念のため第七運におけるエネルギー配置も参考にしました。(図面上の数字は暫定的な走り書きです)

【総合アドバイス】
飛星の配置を算出した結果、∞の出入り口方面にはどちらの運気で計算してもまずまずのエネルギーが巡ることがわかりました。ただ、建物の形が気のなめらかな流れを阻害している可能性は否めません。従い、∞ホールに対する風水の最大のアドバイスはなるべく多くのエントランスを開放させておくことでした。

みなさんももうお気づきだと思いますが、伝統風水におけるコンサルティングは実は大変にシンプルなものであることが多いのです。テレビなどでは、鉄の杭を打ちつけたり、水晶玉を埋めたりなど、バラエティーに富んだ技法を使用する専門家もいますが、基本は以下に集約されます。

■良いエネルギー(旺気、生気)をなるべく多く取り込み建物内に循環させる。
■良いエネルギーを人為的に活性化する。
■ネガティブなエネルギー(殺気、死気)の活性化を抑える。
■エネルギーの活性化には水を使用する。
■エネルギーの循環とバランスの調整に時としてアイテムやカラーを使用する。
■新築の建物や新規ビジネスの場合は入居日やオープニングの撰日を行う。(今回未実行)

☆その他の実例は、「新たなエネルギースポット表参道ヒルズを探る!」をご参照下さい!